代表メッセージ
ダイムオートドア株式会社
代表取締役社長
後藤 真澄
1色しか使えないぬり絵は、
なにが楽しいのだろう。
ぬり絵は、創造力を育む大切なもの。青色を使って海をぬったり、水色を使って空をぬったり。緑色や黄緑色を使って森林を表現したり。お母さんの洋服をピンク色で可愛くしたり。お父さんのメガネを山吹色でオシャレにしたり。たくさんの色の中でも、よく使う色があったと思えば、1ヶ所にしか使われない色があったりもする。子どもながらに、色でその世界を表現することを覚えます。
だれもが幼少期にそうした経験をしてきたにも関わらず、大人になるとみんなが使っている色ばかりを使いたがる。それがビジネスになると、自分の力を誇示するために色で業界を支配しようとする。1色しか使えないぬり絵。ユーザーは、企業の都合によって1色しか渡されず、ぬり絵を強要されている。そんな現実が、往々にしてあるのです。
自動ドア業界も残念ながら
1色しか渡さない業界
ユーザーは、最初に選んだ自動ドアメーカーを最後まで選び続けないといけない仕組みによって縛られています。この仕組みに気づいたとき、嫌悪感を抱きました。自由に色を使える状態が健全な世界。それなら、ユーザーが自由にメーカーを選べる業界をつくることが、誠実なんじゃないか。現実を変えていきたい想いが募りに募ってスタートした私たち。しかし、道のりは前途多難の連続でした。
スタートした当時は当然のごとく業界シェアは最下位。顧客は少なく、仕入れ先も限られ、一緒に働く仲間は数えるほど。正直言って、いつ会社が潰れてもおかしくない苦しい状況から始まったのです。でも、不思議なことに「ぜったいに上手くいく」と思っていました。これは根拠なき自信ではなく、業界の課題が明確に見えていたからです。
課題をきちんと解決するサービスを提供できれば、顧客は増える。芯を持って取り組んでいけば、そこに惹かれて仕入れ先も増えていく。着々と成長を続いければ、新たな仲間が集まって来てくれる。そう確信していたから、上手くいくと信じて来られたのです。
ユーザーが自由にメーカーを
選択できる世界をつくる
自動ドア業界の課題を解決する第一歩として始めた、自由にメーカーを乗り換えてもいい縛りのない私たちのサービス。「そんな自由な状態にしたらユーザーが離れてしまうのでは?」と心配されることもありますが、ユーザーのお困りごとに真摯に向き合っていけば離れてしまうことはありません。むしろ、私たちのサービスに魅力を感じて導入されるユーザーは増え、ここ5年では230%の増加率で伸びています。
「勢力図をぬり替える」ことを目標に掲げ、トップを目指していますが、世の中を私たちの色にぬり替えたいとは思っていません。私たちがトップに立つということは、ユーザーが自由にメーカーを選べる世界を実現できるということ。1色しか使えなかったぬり絵を、好きな色を使ってぬり絵ができるようになるということです。その自由さの中でユーザーに選ばれてこそ、真のトップの姿だと思うのです。
これからもつづく険しい道のり。一歩一歩切り開きながら前進していくためにも、私たちのミッションに共感してくれる方と働きたい。好きな色を使ってぬり絵ができるように、ユーザーが自由にメーカーを選べる誠実な世界を、一緒につくっていきませんか。